朝鮮戦争下の天使

71年前の新聞を手にとって読んだ記憶のある人も少なくなったことでしょう。昭和25年6月26日朝日新聞の第一面は、前日朝鮮半島で勃発した内戦を伝える記事でほぼ全面埋められています。朝鮮戦争(朝鮮動乱)などいくつかの言い方で…

5月15日 韓国では何の日❓

そんなこと私たち日本人が知るわけないですよね。韓国では「先生の日」です。先生や恩師に感謝を表す日として大切な日なのです。いかにも過剰なほど教育に熱心なお国柄を表していると思います。つい10年ほど前までは担任の先生に金品を…

ソウルに建つ銅像の共通点

韓国の人たちはよほど銅像が好きなのだろうか。市の中心部に建つ李舜臣像はソウルを訪れた人の誰もが目にしていることだろう。豊臣秀吉による文禄・慶長の役の海戦で名を馳せた武将として有名である。像が日本の方角に向いている。それで…

黄砂と春窮期

四月の朝鮮半島のこの時期は、北西風が運ぶ黄砂に覆われる季節です。ソウルは色を帯びて霞んだ街になります。併合期の京城(ソウル)も現代と同じだったはずです。しかし当時の新聞で黄砂が記事になっていたのかどうか寡聞にして知りませ…

梶山季之がどうしても書きたかったこと

梶山季之は1960年代の超売れっ子作家で、韓国併合期に朝鮮に住んでいた日本人を描きたいとずっと考えていた稀有な小説家だと、私は思っています。代表作の『李朝残影』と『族譜』は、彼が何を書きたかったのかが、日本人・朝鮮人双方…

銀座のバー「美弥」というのは

昔ながらのバー、カラオケなんて不粋なものもなく一人で来て静かに飲める味わい深いバーでした。芸人さんや編集者、文人など多彩ですが落語の立川談志師が主みたいなところで師の存在感は圧倒的なんですが、特別に気後れするようなことも…

田辺茂一さんと梶山季之

1980年銀座のバー「美弥」で、紀伊國屋書店創業者田辺茂一氏とよもやま話をする機会があった。私が梶山季之の朝鮮物の作品に夢中だった時期である。お二人は飲み仲間、昵懇の間柄だった。田辺さんは故梶山季之を語りながら、その夜の…

既得権という怪物

いろんな分野でパラダイムシフトという地殻変動が起きているんだとぼんやり考えていた2019年春、高校野球春の選抜大会で世間の注目を集めるサイン盗み事件が起きた。習志野高VS星稜高の試合である。当事者以外にはどうでもいいこと…

卒業式を終えたばかりの女子大生

東京・神田神保町で卒業式を終えた女子学生が目に止まりました。あでやかな振袖の着物に袴、革靴(ブーツ)姿は大正時代からタイムスリップしてきたかのようでした。マグノリアが咲くまでにの女学生たちのオシャレな装いは同じだったの…

高学歴社会韓国の就職難

大学・専門学校進学率が80%を超えるという韓国の先月の就活生が76万人(中央日報3月22日日本語版)。サムソン電子などの大企業や官公庁への就職希望先の一極集中などにより就職困難が今年も続いているようです。100年以上昔の…