直木賞候補だった「李朝残影」

著者梶山季之の「別冊新潮 梶山季之の世界 追悼特集号」(1975年版)をまた改めて手にした。1975年(昭和50年)の5月16日は梶山季之のお通夜が、17日には葬儀が営まれていたことに目が止まった。そうだったのかと感慨に…

韓国映画「タクシー運転手~約束は海を越えて」

1980年5月全羅南道光州市に起きた民主化運動が主題の映画である。民主化を、戒厳令の解除を目指し、学生市民がひとつになった運動に警察・軍が銃を向け多数の死傷者を出した騒擾事件となった。まだ観ていないという人には観ていただ…

日航よど号事件から52年の歳月が。

日本で初めて起きたハイジャック、もうこんなことを憶えている人々もどんどん少なくなります。赤軍派なんて言葉も死語ですね。いま彼らは平壌郊外に“日本人村”として共同生活を営み、インターネット、SNSを駆使して日本向けに彼らの…

韓国の友への手紙 ★ ウクライナを考える

久しぶりの便りです。伝わってくるニュースでは御国は次期大統領の選挙を目前にして政治の季節の真っ只中なんですよね。そんな中ウクライナへのロシアの侵攻という世界を震撼させる非常事態ですね。ウクライナの国民が避難民となって隣接…

三島由紀夫作「憂国」のこと

今日2月26日の東京は、雲一つない、という紋切り型通りの快晴である。2月26日といっても近年は夜来、払暁からの雪だった昭和11年(1936)の二・二六事件を思い浮かべる人も稀になったのではないだろうか。86年も昔のことで…

ウクライナ事態は幕末の国際情勢と同じ

アジアでは1853年ペリーの黒船来航、ロシアのプチャーチン長崎へ来航 東欧では1853年~1856年 クリミヤ戦争(英仏、オスマントルコとロシアのクリミヤ半島をめぐる領土問題)。フローレンス ナイチンゲールで有名な戦争で…

韓国の反日は、もはや宗教である

韓国では反日を叫ぶ材料に事欠かない昨今である。徴用工、慰安婦問題の解決には何ら進展がみられず、いたずらに時間だけが浪費されていくなかで、またぞろ佐渡金山の世界遺産登録という最新の反日材料が持ち上がってきた。韓国の敏感な反…

二・八独立宣言なんて誰も知らない?

二・八独立宣言に思いを馳せながら考えたこと。この運動の集会と独立宣言が1919年2月8日であったことから二・八独立宣言と呼ばれている。すでに作家としてある程度名をなしていた李光洙(注Wikipedia李光洙の項)の草案に…

優先席の韓国語(ハングル)表示から思うこと

毎日利用する通勤電車など、どの電車でも目にする優先席ステッカー。日本語英語のほかに中国語簡体字表記と韓国語(ハングル)表記の案内になっている。その中で気になるのがハングル表記である。他の言語と違って”노약자석…